2019年2月4日より、PayPayのクレジットカード利用時の上限金額が変更されました。
これはPayPayで発生したクレジットカードの不正利用に関する対策のためですが、正直なところ、このクレジットカードの上限金額の変更により、PayPayの使い勝手が悪くなったのも事実です。
ただし、今回のクレジットカードの上限金額の変更は不正利用を防止するための1つの施策ということなので、今後ずっと続くわけではないようなのでご安心ください。
PayPayのクレジットカード利用上限額の変更内容
利用上限額 | 現行利用上限額 | 新利用上限額 |
本人認証済みクレジットカード(30日間) | 25万円 | 5万円 |
本人認証済みクレジットカード(24時間) | – | 2万円 |
本人認証未確認クレジットカード(30日間) | 5万円 | 5000円 |
本人認証未確認クレジットカード(24時間) | 2万円 | 5000円 |
本人確認済みYahoo!JAPANカードのチャージ上限(30日間) | 25万円 | 5万円 |
本人確認済みYahoo!JAPANカードのチャージ上限(24時間) | 2万円 | |
本人未確認Yahoo!JAPANカードのチャージ上限 | チャージ不可 |
現行の利用上限金額では本人確認済みのクレジットカード・Yahoo!JAPANカードであれば25万円まで、本人未確認であれば30日間で5万円(24hまでは2万円)まで利用することが可能でした。
しかし、新しく施行されるクレジットカード上限金額では本人確認済みクレジットカード・Yahoo!JAPANカードであれば30日間で5万円(24hまでは2万円)まで、本人未確認であれば5000円までしか使うことができなくなりました。
利用上限金額を一律1/5に制限した形になっています。
本人確認済みのクレジットカードであっても30日間で5万円までしか使うことができなくなってしまったため、あまり大きな買い物には利用することができなくなってしまったのは大きなデメリットです。
クレジットカードの不正利用することができた原因
すでに対策済みになっているので、それほど深く掘り下げて説明する必要もないかと思いますが、PayPayではサービス開始当初はクレジットカードの情報登録を何度間違えてもロックがかからない仕様になっており、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)とかをかけてしまえばいつかは突破することができてしまっていたんです。
しかも、3Dセキュアと呼ばれるクレジットカードのパスワード認証が必要ではなかったため、カード番号とセキュリティコードがわかれば登録することが可能でした。
これがクレジットカードの不正利用が起きてしまった根本の原因です。
クレジットカードを持っているだけで不正利用の可能性があった
さらに問題なのは、PayPayを利用している人のクレジットカードが不正利用されたのではなく、
- VISA
- Mastercard
- JCBブランドのYahoo!JAPANカード
を持っているすべての方に悪用される危険性がありました。
クレジットカードの登録ミスを何度繰り返してもロックがかからないということは、適当なカード番号でセキュリティコードをしらみつぶしに入力するだけで不正利用することが可能だったからです。
いやはや…私のクレジットカードは無事でしたが、不正利用のリスクを知らないうちに侵されていたなんて驚きでした。
実際に使ってみて分かったPayPayとクレジットカードの違いとリスクについてはこちらの記事もよく読まれています。
現在ではPayPayは3Dセキュアに対応済みなので安心
PayPayではクレジットカードの不正利用の対策として3Dセキュアを導入しました。
不正利用が起きてからすぐに対応できたので最初からしておけばよかったのに…という感は否めませんが、利便性の面を重視するためにも導入を渋っていたんでしょうかね?
3Dセキュアのデメリットとしては
- クレジットカードの認証用パスワードを忘れてしまっている
- パスワードに自信がなく、数回の入力機会でパスできるかわからない
- そもそも入力するのが不便
などの理由が挙げられます。
案外、クレジットカードの認証用パスワードを忘れてしまっている方って多いんじゃないんですかね?
実際に店舗で利用する際はパスワードに自信がなくてもサインすれば問題なく使える点もパスワード忘れにつながっているように思います。
PayPay起動時のパスワード設定についてはこちらの記事もよく読まれています。
クレジットカードの利用上限額の制限は今後ずっと続くわけではない
なお、今後、特定の条件を満たしたお客様には、ご利用の上限金額を引き上げることを検討してまいります。
<参照>:PayPay > クレジットカードご利用時の上限金額の変更について
PayPayのホームページを確認したところ、クレジットカードの利用上限金額は今後もずっと継続されるわけではなく、特定の条件を満たした場合には利用上限金額を引き上げることを検討しているようです。
今のところ、特定の条件がどんな条件になるのかはハッキリとしていませんが、社内で十分に検討したうえで発表されるでしょう。
なんにしても、しばらくの間はPayPayは少額決済にしか利用することができなくなってしまったことは事実ですね。
しばらくの間は利用上限金額を気にすることなく使うには銀行口座からのチャージしかない
どちらにせよ現在、PayPayではクレジットカードの利用金額に上限が設定されてしまっているため、最大でも30日間で5万円までしか使うことができません。
それ以上の金額を使いたいのであれば銀行口座からのチャージしか方法はありません。
銀行口座からのチャージであれば、ちょっと調子に乗って使いすぎちゃった…なんてことも起こりにくくなると思いますので、ある意味いい選択かもしれませんね。
まとめ
今回はPayPayが発表したクレジットカードの利用上限金額の変更についてまとめてみました。
30日間の最大で25万円使うことができていたのが5万円までに制限されることで金額の大きな買い物にPayPayを使うことができなくなってしまったのはデメリットですね。
しかし、特定の条件を満たした場合には利用上限金額を引き上げることを検討しているようですので悪い話ばかりではありません。
今回の処置はクレジットカードの不正利用を防ぐための一時的な処置と考えられますので、PayPayからの続報を待つとしましょう。
2019年2月12日からは第2弾100億円キャンペーンも始まりますが、今回はすぐにキャンペーン終了することもなく、たくさんの方がキャンペーンの恩恵を受けることができそうですね。
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