VISAブランドのプリペイドカードKyashに衝撃的なアップデートがあり、なんと残高利息1%がもらえるようになりました。
これは非常にうれしいアップデートなのですが、アップデート内容は嬉しいものばかりではなくポイント還元上限の変更など改悪と呼べそうなものも含まれていて、改めてKyashをどう使っていくのかを考える必要がありそうです。
しかし、Kyashを最大3%還元で利用することが可能になったことはとても大きなメリットになりますね。
今回は残高利息で最大3%還元にUPしたKyashのおすすめの使い方を紹介します。
今回のKyashアップデート内容をおさらい
今回のKyashアップデートは残高利息1%の他にもポイント付与上限の変更など、改善・改悪入り乱れていました。
まずは今回のKyashアップデート変更についておさらいしていきます。
年利1%の残高利息サービスを開始
<参照:Kyashの残高利息>
KyashはVISAブランドのプリペイドカードであることはみなさんご存知だと思いますが、今回のアップデートで年利1%の残高利息サービスを開始することになりました。
いまどき1%の預金金利がもらえる銀行なんてネットバンクを含めて探しても皆無なのに、まさかのプリペイドカードであるKyashでこんな高金利を実現してくるなんて思いませんでしたね。
年利1%はKyashのチャージ残高に対して適用されますが、適用条件もあるので確認しておきます。
Kyash残高利息の適用条件 | |
適用条件 | 前月1日 0:00 〜 前月末日23:59の間に 1回以上の決済 |
残高利息計算 | 当月1日〜当月末日の間で 毎日23:59時点の残高を対象に計算 |
対象となる残高利息 | |
銀行口座からの入金 | 〇 |
セブン銀行ATM コンビニ ペイジー |
〇 |
クレジット/デビットカード Kyashポイント 他サービスの売上金やポイント アカウント移行時の繰越残高 |
× |
残高利息サービスを利用するためには毎月1回以上の利用が必要となりますが、これはKyashを使えばいいだけの話なのでとても簡単にクリアできます。
問題なのは残高利息が適用されるKyash残高について。
残念ながら、残高利息をもらうには銀行やコンビニからチャージした現金のみが対象で、クレジットカードからのチャージについては対象外となります。
まぁ、クレジットカード枠の現金化をしたようなものなので、クレジットチャージが除外されるのは理解できますね。
つまり、残高利息1%を取りに行くとクレカ決済分の還元率はもらえないということか。
そこは工夫次第で大丈夫。後でしっかりと説明するわ!
ポイント還元上限の変更
Kyash還元上限の変更内容 | |||||
カード種類 | 入金方法 | 還元率 | 変更前 | 変更後 | 上限到達額 |
Kyash Card | 銀行口座など | 1% | 1,200P/月 | 1,200P/月 | 12万円 |
クレカなどの 登録カード |
500P/月 | 5万円 | |||
Kyash Card Lite Kyash Card Virtual |
銀行口座など | 0.5% | 600P/月 | 600P/月 | 12万円 |
クレカなどの 登録カード |
250P/月 | 5万円 |
還元上限が変更されたのはクレジットカードなどの登録カードを利用した決済のみ。
実質ポイントの2重取りが制限された格好ですね。
クレカ紐付けでの金額の大きなお買い物がしにくくなってしまったのは大きなデメリットですね。
これからのKyashは利用金額も意識しながら使っていく必要がありそうです。
Kyashを還元率3%で利用する方法
クレジットカードの紐づけによりKyashを利用する場合、還元上限は500P/月と改悪されてしまいましたが5万円まではポイントの2重取りをすることができます。
これを利用しない手はありませんし、残高利息1%まで上乗せされることになったのであればもっとお得に利用したいですよね。
少しハードルは高いかもしれませんが還元率3%で利用することができますよ。
Kyashに銀行口座などから60万円をチャージする
Kyashで高還元率を達成するためにはクレジットカードを紐づけする必要がありますが、クレジットカードを紐づけした場合の還元上限は500P/月となるため年間の最高利用額は60万円となります。
つまり、Kyashに60万円の残高さえあればKyashの還元率を1%上乗せすることが可能になります。
60万円は決して小さい金額ではありませんが、3%還元のポイント還元を効率的に利用するためには必須となります。
登録カードからの指定金額入金は2020/12/8に廃止されるから残高があったらクレジットカード決済できないんじゃないの?
確かにそうね。
だからこれから紹介する方法は財布の中身を共有する家族間でしか実現できない方法だけど、3%還元を達成することは可能よ!
家族でそれぞれアカウントを開設し残高利息用と決済用で使い分ける
Q:アカウントはいくつまで持てますか?
A:1ユーザー様につき1アカウントでのご利用と定めております。
複数アカウントを持つことは規約違反となり、ご利用制限もしくはアカウント削除の対象となります。
<参照:Kyash > 複数アカウントについて>
Kyashは1人で複数のアカウントを保有することを禁止しています。
このため、残高利息用アカウントと決済用アカウントといった使い分けはできません。
しかし、家族がいる場合はうまく使い分けすることが可能です。
例)家族間でアカウントを使い分ける
- 父:60万円のKyash残高で1%分の残高利息をもらう
- 母:Kyashで毎月5万円まで紐づけしたクレカで支払いをする
利用者単体ではなく家族全体で3%還元を成立させることができます。
利息を受け取るアカウントでは支払いをせずにクレカ決済側のアカウントで支払いを済ませることで正攻法で3%還元を達成できます。
まぁ、面倒くさい方法ではありますが確実に3%還元を取るのであれば2つのアカウントを利用するしかありません。
60万円の3%還元なので18,000Pの回収が可能です。
スマホ決済全体で考えても3%還元は最高クラスの還元率になります。
十分にチャレンジしてみる価値はあるはずですね。
Kyash運営元が経営破綻した場合でも入金残高は補償される
今回のアップデートで追加された入金残高に対する1%の残高利息サービスで気になるのは保証です。
これまでに不正利用についての補償は不正補償制度で明示されていましたが、今回気にしておきたいのはKyash運営元が経営破綻してしまった場合の入金残高の補償有無です。
調べてみてもよくわからなかったので直接問い合わせしてえられた回答がこちらです。
万が一弊社が破綻した場合やサービス提供停止などの状態になった場合、資金決済法に基づいて以下の通り払戻しの処置を行います。
<決済や送金、出金に利用できる残高>
資金決済法に基づき、残高相当額等を法務局に供託等し保全することが義務づけられており、万一の場合には、当該供託金等が払い戻されます。<決済のみに利用できる残高>
資金決済法に基づき、未使用残高の2分の1以上に相当する額の発行保証金を法務局に供託し保全することが義務づけられており、万一の場合には、当該保証金が払い戻されます。Kyash Customer Support
つまり、送金・出金が可能な残高については全額補償し、決済にしか利用できない残高は最低限1/2までは補償するということですね。
残高の種類に応じて補償幅が異なるということです。
Kyash残高の種類・用途と補償の関係 |
||||
残高の種類 | 決済 | 送金 | 出金 | 補償 |
銀行・ペイジー | 〇 | 〇 | 〇 | 全額補償 |
コンビニ セブン銀行ATM |
〇 | 〇 | 〇 | 全額補償 |
クレジットカード デビットカード |
〇 | × | × | 半額補償 |
Kyashポイント | 〇 | × | × | 半額補償 |
他サービスの 売上金やポイント |
〇 | × | × | 半額補償 |
アカウント移行時の 繰越残高 |
〇 | × | × | 半額補償 |
現金による銀行やペイジーからの入金、コンビニ・セブン銀行ATMからの入金は全額補償となります。
クレジットカードからは半額まで、Kyashの利用でたまるKyashポイントも半額までとなります。
こうやってみるとクレジットカードからのチャージはリスクでしかないですね。
ともあれ、残高利息が受けられるのは、
- 銀行・ペイジーからの入金
- コンビニ・セブン銀行ATMからの入金
となるので、全額補償の対象となります。
安心して利用しましょう。
家族でアカウントを利用して3%還元でKyashを利用しよう
今回は新サービス残高利息1%を利用して3%還元でKyashを利用する方法を紹介しました。
Kyashは残高がある状態ではクレジットカード決済ができませんので残高利息をもらっている場合の還元率は2%止まりとなります。
しかし、家族で2つのアカウントを利用することで3%還元で利用することが可能になります。
- 残高利息をもらうアカウントに60万円入金する
- 決済用アカウントでクレジットカード決済でお買い物をする
Kyashではアカウントを2つ持つことは禁止されています。
お伝えした3%還元を達成する方法は財布を共有する家族間などで残高利息をもらうアカウントと決済用アカウントの2つをそれぞれの方が利用することで成立します。
残高利息1%というのはメガバンクや地銀では到底太刀打ちできない利率になるので活用しない手はありません。
ぜひ参考にしてみてください。
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