2020年5月1日よりマイカラーが廃止され、新しくLINEポイントクラブが開始されたのと同時にLINE Payの還元条件がVISA LINE Payカードと紐づけして利用するチャージ&ペイのみに変更されました。
これにより、
- LINE Pay残高での支払い
- LINEポイントを利用した支払い
- LINE Payカードでの支払い
が軒並み還元対象外となってしまいました。
還元対象外=これらの支払いを使うと損するということになりますが、チャージ&ペイとVISA LINE Payカードのポイント還元はLINEポイントで行われますので、どうやってもLINEポイントが貯まってしまうという状況に。
LINEポイントのおすすめの使い方ということで紹介もしましたが、還元対象外であることは承知の上でLINE PayでLINEポイントを使っていったらどれくらい損するのでしょうか?
LINE Payの還元は小数点以下切り捨てて計算される
クレジットカードやPayPay、楽天ペイ、d払い、au Payなどのスマホ決済では還元条件に最低決済金額が設定されています。
LINE Payはクレジットカードやその他スマホ決済に比べると還元対象となる最低決済金額が優遇されています。
還元対象となる最低決済金額 | ||
決済方法 | 最低決済金額 | 備考 |
クレジットカード | 100円 | カード会社によっては100円以下は四捨五入で 還元となる場合もあり。 |
LINE Pay | 34円~100円 | チャージ&ペイの還元率が3%であれば34円、 2%であれば50円が還元対象の最低決済金額となる。 小数点以下のみ切り捨て |
PayPay | 100円 | 100円以下は切り捨て |
楽天ペイ | 100円 | 紐づけするクレジットカードの還元条件に依存 |
d払い | 100円 | 100円以下は切り捨て |
au Pay | 200円 | 200円以下は切り捨て |
還元対象となる最低決済金額はおおむねどの支払い方法であっても100円に設定されていますが、唯一LINE Payだけは適用される還元率に応じて小数点以下のみを切り捨てて還元してくれます。
支払い金額が小さくてもしっかりと還元してくれるのがLINE Payのメリットです。
LINEポイントをLINE Payで使うとどれくらい損するのか?
本題のLINEポイントを還元対象外になってしまったLINE Payで使うと、どれくらいの還元損が発生してしまうのかを考えてみます。
マイランク毎のポイント還元 | |||
マイランク | 還元率 | 1,000円使った場合の ポイント還元 |
30,000円使った場合の ポイント還元 |
レギュラー | 1.0% | 10P | 300P |
シルバー | 1.5% | 15P | 450P |
ゴールド | 2.0% | 20P | 600P |
プラチナ | 3.0% | 30P | 900P |
これだとどれくらい損するのかはわかりませんので、1ヶ月間のチャージ&ペイ利用額を3万円と仮定して考えてみます。
3万円分のポイントはすべてLINE Payで利用したとすると、
毎月の還元ポイントをLINE Payで使った場合の還元損と実質還元率 |
|||||
マイランク | 還元率 | 3万円分の ポイント数 |
LINEポイントを使って3万円の 決済をした場合のポイント還元 |
還元損 | 実質的な還元率 |
レギュラー | 1.0% | 300P | 297P | 3P | 0.99% |
シルバー | 1.5% | 450P | 443P | 7P | 1.48% |
ゴールド | 2.0% | 600P | 588P | 12P | 1.96% |
プラチナ | 3.0% | 900P | 873P | 27P | 2.91% |
このようになります。
この例はたとえばチャージ&ペイを利用しはじめた1ヶ月目はLINEポイントを貯め、2ヶ月目以降にまとめて使った場合になります。
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- 小数点以下の端数33円~99円の部分はLINEポイントを使っても還元への影響はない
- 何回もお買い物するたびに端数が発生する
ことを考えると実質的な還元率はこの計算よりももっとよくなります。
長い目で見ればLINEポイントをLINE Payで使い続けると損失が膨らむことにはなりますが、仮にプラチナの方が毎月27Pの還元損となっていたとしても1年間で324P、レギュラーの方であれば36Pにしかなりません。
LINEポイントの現金化にかかる手数料と比較
LINEポイントはLINE証券経由でLINE Pay残高に変更して出金することが可能です。
具体的な方法はLINEポイントのおすすめの使い方で紹介しているので参照していただくとして、
LINEポイントをLINE Payで使用して還元損が発生するのと現金化にかかる手数料のどちらがお得になるのかも重要なポイントですね。
毎月の還元ポイントをLINE Payで使った場合の還元損と実質還元率 ※3万円利用ベース |
|||||
マイランク | 1ヶ月あたりの 損失額 |
1年間の ポイント損失 |
出金 手数料 |
振込 手数料 |
限度額 |
レギュラー | 3P | 36P | 220円/回 | 176円/回 | 出金:10万~100万円/日
振込:10万~100万円/日 |
シルバー | 7P | 84P | |||
ゴールド | 12P | 144P | |||
プラチナ | 27P | 324P |
出金・振込手数料とLINEポイントをLINE Payで利用した場合の還元損を比較してみると、プラチナ以外のランクでは1年間LINEポイントをLINE Payで利用し続けても出金・振込手数料よりも安くなる計算になりました。
プラチナで1ヶ月あたり3万円使用した場合のポイント還元が10,800P。
10,000Pを目安として振込で出金してチャージ&ペイで利用したとすると、
振込手数料とチャージ&ペイでの再還元比較 | ||||
マイランク | 還元率 | 10,000P – 振込手数料176円 | チャージ&ペイで再利用 | 損益計算 |
レギュラー | 1.0% | 9,824P | 98P還元 | -78円 |
シルバー | 1.5% | 147P還元 | -29円 | |
ゴールド | 2.0% | 196P還元 | +20P | |
プラチナ | 3.0% | 294P還元 | +118P |
マイランクがゴールド以上の場合、10,000P貯めて振込で出金する場合は出金手数料よりもチャージ&ペイで再利用した還元額の方が大きくなりますね!
まとめてみると、
-
- レギュラーやシルバーでLINEポイントの還元が少なければLINE Payで使う
- ゴールド以上で還元が多ければ10000P以上貯めて振込で出金する
こんな運用がお得にLINEポイントを消費できそうです。
ちなみに、現金化するのであれば出金よりも振込の方が安くなるので覚えておきましょう。
出金限度額は初期設定で10万円/日に設定されているので、限度額の変更から100万円/日に変更することで、ほとんど制限なく出金が可能になります。
LINEポイントはLINE Payで使ってもそんなに損じゃない
今回はチャージ&ペイやVISA LINE Payカードの利用で貯まるLINEポイントをLINE Payで使った場合どれくらい損なのかを考えてみました。
LINEポイントクラブ開始に伴い、LINE Pay残高を利用した決済は還元対象外となってしまったのでLINEポイントはどうやっても還元対象にはなりませんが、LINE Payで使った場合の還元損はわずかな金額であるため気にせず使ってもOK。
LINE証券経由で現金化を考える場合は10,000Pを目安にすると出金・振込手数料をペイすることができるのでおすすめです。
LINEポイントは使い勝手が悪いですがうまく付き合って無駄をなくしていきましょう!
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