以前は銀行やコンビニで済ませていた公共料金の支払いをスマートフォンで手軽に済ませることができる時代になりました。
郵便物に埋もれて期限ギリギリの支払いになりがちだったかとも多いと思います。
請求書払いに対応しているスマホ決済は、
- PayPay
- LINE Pay
- au Pay
- ファミペイ
の4つだけ。
請求書払いのキャンペーンがあるワケでもないですので、単純にどのスマホ決済で支払いするのが便利なのか、還元を受けることができるのかが1つのポイントになります。
そこで今回はこの4つのスマホ決済の中で請求書払いにおすすめのスマホ決済はどれなのかを確認していきます。
スマホ決済の請求書払い還元率
請求書払いの還元率 | ||
還元率 | 補足 | |
PayPay | 0.5〜1.5% | Yahoo!JAPANカード以外のクレジットカードは還元対象外 |
LINE Pay | 0.5〜3% | VISA LINE Payカードのチャージ&ペイ以外は還元対象外 |
au Pay | 0.5% | 支払い可能な公共料金はまだ少ない |
ファミペイ | 10ボーナス | 1つの支払いにつき10ボーナスの還元 |
請求書払いの還元率はLINE Payの3%が最大となりますが、これはLINEポイントクラブのマイランクがプラチナかつVISA LINE Payカードを持っていてチャージ&ペイを利用した場合になります。
VISA LINE Payカードを持っていない場合はどんな支払い方法であっても還元率はゼロになるので注意してください。
次に還元率が高くなるのはPayPayですが、これはPayPay STEPの条件を達成した場合になります。
- 1ヶ月以内の100円以上の決済回数が50回以上:+0.5%
- 1ヶ月以内の決済金額が10万円以上:+0.5%
どちらも意外と難易度高めですので実質0.5%還元になるかもしれませんね。
au Payは還元率0.5%ですが、2020年5月の時点では対応している請求書払いがとても少ないのがネックです。
今後も順次拡大していく予定となっていますが、現時点ではメインで利用するには難しいでしょう。
最後はファミペイですが、こちらは支払い金額に対して還元率を適用するのではなく、1つの請求書の支払いに対して10ボーナス=10円分のポイント還元となっています。
少額の支払いであれば還元率が高くなり、金額が大きくなるほど還元率が低くなるのでメインで利用するには微妙です。
スマホ決済で請求書払いする場合の優先順位
還元率は数字を見ればわかりますが、「じゃあどのスマホ決済を使えばいいの?」となりますよね。
ここの判断基準は普段からどれくらいスマホ決済を利用しているかを見つめ直してみましょう。
還元率3%で還元率の高いLINE Payがおすすめ
LINE PayはLINEポイントクラブのマイランクに応じて適用されます。
請求書払いも同じようにマイランクに応じた還元率が適用されるため、請求書払いで還元されるLINEポイントがマイランク上げに貢献してくれます。
1万円の公共料金の支払いを済ませると仮定した場合に獲得できるLINEポイントは下表のようになります。
請求書払いで付与されるLINEポイント数 | ||||
還元率 | 還元ポイント数 | ランク維持に必要なポイント数 | 1ヶ月あたりに必要なポイント数 | |
レギュラー | 1% | 100P | – | – |
シルバー | 1.5% | 150P | 100P | 17P |
ゴールド | 2% | 200P | 500P | 84P |
プラチナ | 3% | 300P | 5000P | 834P |
たとえば、マイランクがレギュラーの方が1万円の請求書をチャージ&ペイで支払った場合、獲得ポイントは100Pなので翌月のマイランクはシルバーとなるため還元率は1.5%に。
マイランクは6ヶ月間の累計獲得ポイントで決定されるので、少なくともシルバー以上が6ヶ月は約束されることになります。
マイランクの目安はクレジットカードの還元率を上回ること、なのでシルバー以上を維持できればOKと考えて問題ありません。
そう考えると公共料金の支払いをLINE Payで支払うことができればかなりのポイント稼ぎになりますね!
LINE PayのLINEポイントクラブへの変更点を確認!マイカラー廃止とマイランク制度とチャージ&ペイ開始で利用者へのメリット・デメリットはどうなる?au Payはクレジットカード決済との2重取りで還元率1.5%も狙える
au Payの請求書払いは0.5%還元ですが、auユーザーはauかんたん決済でスマホ代金とまとめて請求することができます。
このため、請求書払いの0.5%還元にくわえてクレジットカード決済分の還元を2重取りすることができます。
一方、auユーザー以外の方は事前にクレジットカードからチャージしておくことで2重取りが可能になります。
au Payで利用できるクレジットカード | |
カードブランド | 登録可能な発行元 |
Mastercard | すべての発行元 |
アメリカン・エキスプレス | |
VISA | au Payカード(au WALLETカード) / セゾンカード |
UCカード / MUFGカード/ DCカード | |
NICOSカード / TS CUBICカード / エポスカード | |
JCB | セゾンカード / TS CUBICカード |
ダイナースクラブ | × |
ただし、au Payに紐付けすることができるクレジットカードは上記となっています。
Mastercardやアメリカン・エキスプレスを持っている方は問題ありませんが、VISAやJCBしか持っていない方は紐付けが難しいというデメリットもあります。
ポイントの重ね取りができる狙える場合はau Payの還元率はかなり優秀ですので覚えておきましょう。
au Payの生活応援企画で還元率がどこでも1%に!他のスマホ決済と比べてどれくらい使いやすいメリットがあるのか?PayPay STEPの条件を満たしていればPayPayも悪くない
PayPayの最大還元率はau Payと同じ1.5%ですが、au Payと比べると最大還元率に達するためのハードルが高いのがネックとなります。
PayPayではPayPay STEPの判定基準に基づき、前月の利用状況に応じて還元率を決定します。
- ベース還元率:0.5%
- 100円以上の決済が50回以上:+0.5%
- 決済金額合計が10万円以上:+0.5%
- 合計:1.5%
PayPay STEPの判定基準は上記の通りですが、少額決済を繰り返さないと達成できない100円以上の決済を50回以上という条件と合計決済金額が10万円以上という大きめに設定された利用条件のチグハグ感が気になりますよね。
コツコツ利用して+0.5%還元を満たすか、大きな支払いに利用して+0.5%還元を満たすかのどちらかしか達成できないケースが多くなりそうなのがPayPay STEPの悪いところです。
少なくともベース還元率の0.5%は補償されているのでPayPayの利用頻度が高い方は還元率を気にせず利用して問題ないでしょう。
PayPayの還元率がクレジットカード以下に改悪。これからのPayPayのおすすめの使い方はどれだ?2,000円以下の請求書払いはファミペイがお得
まずは、手持ちの請求書のバーコードを読み取って支払いできるかどうかを確認してみる必要があります。
ただ、他のスマホ決済では請求書払いの支払い金額に対して還元率を適用していましたが、ファミペイに関しては1つの請求書払いに対して10ボーナス=10円分のポイント還元となっています。
0.5%還元でau PayやPayPayを計算すると、2,000円の支払いで10P還元となります。
つまり、2,000円以下の請求書払いについてはファミペイの方が還元率が高くなります。
逆に2,000円以上ではファミペイを利用するメリットがなくなってしまうため、還元率を優先して考えるとファミペイを利用する機会はあまり多くはならないでしょう。
税金の支払いでは還元対象外となるスマホ決済もあるので注意
自動車税などの税金の支払いも請求書払いで済ませることが可能です。
そして、ファミペイは税金の請求書払いについてはポイント還元の対象外、LINE Payも制約があるので要注意です。
- LINE Pay:5万円までの税金の支払いが還元対象
- PayPay:特に制約なし
- ファミペイ:税金の支払いは還元対象外
- au Pay:税金の支払いは未対応
ファミペイについては税金の支払いはポイント還元の対象外と明記されているので、5月頃になると送られてくる自動車税の請求書でポイントをいただいちゃう作戦は残念ながら実行できません。
LINE Payは5万円までの支払いが還元対象
図中※2…下記はポイント還元の対象外となります。
・電子マネー/プリペイドカード/Walletサービス等へのチャージ
(WAON,Edy,Suica,PASMO,Kyash等)
・金融商品の購入(投資信託、証券等)
・税金/保険において、1回あたりの支払につき5万円を超える分
・国民年金保険料
・寄付
・年会費(クレジットカード年会費、ETC年会費等)
・手数料(リボ払い・分割払い手数料等)
・キャッシング
・その他、当カードの利用において指定するポイント対象外の商品/サービス
LINE Payはこれまで税金の支払いはポイント還元の対象外でしたが、新しく始まったチャージ&ペイによる請求書払いでは5万円までの支払いが還元対象となっています。
ただし、請求書払いの記載では税金の支払いは還元対象外と記載されたままとなっていますのでご注意ください。
5万円以上の支払いは還元対象外と取れますが、5万円を超える分のポイント還元が対象外ですのでLINE Payは自動車税の支払いには十分利用できるはずです。
PayPayは税金支払いはPayPay STEPに応じてポイント還元
PayPayについては支払い上限も設定されていませんのでLINE Payよりも使い勝手がよくなっています。
チャージ&ペイを利用するためにはVISA LINE Payが必要となりますが、PayPayは口座からのチャージでも還元対象となることもメリット。
税金は金額の大きい支払いなので0.5~1.5%還元を受けることができるのはとてもうれしいですね。
請求書払いはスマホ決済で済ませよう!
今回はスマホ決済の請求書払いを利用するなら、どのスマホ決済がおすすめなのかを考えてみました。
2020年5月現在では請求書払いに対応しているスマホ決済は4つだけですが、今後も増えていくことが想定されます。
その中でもLINE Payの請求書払いはチャージ&ペイの対象なので1番還元率も高くおすすめです。
ただし、税金の支払いについてはLINE Pay・ファミペイは還元対象外となっているのでPayPayで済ませるのがベター。
au Payも使えないことはないですが、対応している請求書が少ないためなかなか利用機会が訪れないこともあり得ます。
請求書払いをスマホ決済で済ませるなら、
- LINE Pay
- PayPay
の2つを使い分けるのがシンプルで使いやすそうですね。
スマホ決済で請求書払いを済ませると現金で支払うよりもとてもお得なのでぜひ活用していきましょう。
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