2019年9月12日に楽天ペイが消費税増税後の還元率の変更を発表しました。
Kyash・PayPayに続く還元率変更の発表なので正直嫌な予感しかしませんでしたが、楽天ペイの還元率の変更は改善と改悪が入り乱れていました。
しかも、発表内容を読んでみても非常にわかりにくい。
そこで今回の変更を受けて、楽天ペイの還元率がどのように変わるのかと利用する上での注意点についてまとめます。
楽天ペイまでも還元率の改悪かぁ・・・
今回の変更は改悪だけじゃなくて改善もあるからちょっとは期待できるかもしれないわよ!
全店舗対象!期間中ずーっと5%還元キャンペーンの内容
現在も開催している期間中ずーっと5%還元キャンペーンは、
- 要エントリーのキャンペーン
- 楽天ペイに楽天カードを登録
- 期間中のお支払いが5%還元
というものでした。
このキャンペーンは2019年9月30日で終了して、10月からは全店舗対象!期間中ずーっと5%還元キャンペーンがはじまります。
ここで肝になるのは「全店舗対象」というワードですね。
10月からは消費税が8%から10%に上がります。
あわせてキャッシュレス決済によるお買い物に対して2~5%の還元が受けられる消費税ポイント還元という政府主催のキャンペーンもはじまります。
この消費税ポイント還元との兼ね合いで楽天ペイの還元率は改悪と改善になっているので掘り下げていきます。
消費税ポイント還元は対象店舗でのキャッシュレス決済で2~5%還元
業種分類 | 消費税ポイント還元の対象となる会社・事業主 |
製造業・その他 | 資本金3億円以下の会社または従業員の数が300人以下の会社・個人事業主 |
卸売業 | 資本金1億円以下の会社または従業員の数が100人以下の会社・個人事業主 |
小売業 | 資本金5千万円以下の会社または従業員の数が50人以下の会社・個人事業主 |
サービス業 | 資本金5千万円以下の会社または従業員の数が100人以下の会社及び個人事業主 |
消費税ポイント還元では上のグラフに該当する中・小規模事業主・会社を対象に2%~5%の還元を受けることができます。
- 飲食店や宿泊・個人経営の小売業など:5%還元
- コンビニやガソリンスタンドなどのフランチャイズ:2%還元
- 大手スーパー・百貨店など:還元なし
還元の内訳はこのようになっていますが、残念ながら大手スーパーや百貨店などの大規模企業が経営する店舗については消費税ポイント還元の対象外となっています。
キャッシュレス・消費者還元事業によるポイント還元でスマホ決済の還元への影響は?楽天ペイは消費税ポイント還元込みで全店舗5%還元に変更
今回のキャンペーンは今までのずーっと5%還元キャンペーンとなにが変わったのか?
これまでは楽天ペイの利用はすべて5%還元であったのに対して10月からは消費税ポイント還元込みで5%還元になります。
消費税ポイント還元 | 楽天ペイの利用 | 合計 | |
2%還元対象店舗 | 2%還元 | 3%還元 | 5%還元 |
5%還元対象店舗 | 5%還元 | 還元なし | |
還元対象外店舗 | 還元なし | 5%還元 | |
還元上限 | 5%:25000ポイント/回 2%:10000ポイント/回 |
3000ポイント/期間 |
PayPayやKyashでは還元率を一律で引き下げましたが、楽天ペイでは還元率を消費税ポイント還元の店舗ごとに変更しています。
消費税ポイント還元の対象店舗であれば還元されるポイント込みで5%還元となっていること。
たとえば2%還元の店舗であれば3%分の還元を楽天ペイが負担します。
5%還元の店舗であれば楽天ペイの還元はゼロになります。
逆に、消費税ポイント還元の対象外の店舗の場合は楽天ペイが5%分の還元を負担してくれます。
消費税ポイント還元の5%還元の対象店舗での楽天ペイの利用は改悪、対象外の店舗での利用は改善ということです。
支払い方法を問わず5%還元に
楽天ペイではこれまでもずーっと5%還元のキャンペーンを行っていましたが、支払い方法に楽天カードを設定した場合のみが対象でした。
このため、楽天カードを以外での支払いは0.5%還元だったので、楽天カードを持っていない方にとってはそれほどおいしくはありませんでした。
しかし、10月以降はこの制約がなくなります。
- ポイント払い:5%還元
- チャージ払い:5%還元
- 楽天カード以外のクレジットカードでの支払い:5%還元
- 楽天カードでの支払い:6%還元
楽天ペイは現金チャージができないため、基本的な利用方法としてはクレジットカードとなります。
これまでは楽天銀行以外のクレジットカードの還元率が低かったので、楽天カードを持っていないユーザーはPayPayやLINE Payなど他のスマホ決済に流れていたと考えられますが、これからは楽天カード以外のクレジットカードでも5%還元となるので高還元となりますね!
さらに楽天カードの場合は+1%還元で6%還元となります。
これでスマホ決済の中ではNo.1の還元率となりましたね!
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消費税の増税直前で各スマホ決済サービスが還元率を正常化させつつ、キャンペーンと組み合わせてうまく住み分けを始めようとしています。
現状わかっている限りではこんな使い分けをするとお得になります。
- 消費税ポイント還元の対象店舗:PayPay
- 消費税ポイント還元対象外の店舗:楽天ペイ
PayPayは2019年10月からはまちかどペイペイのキャンペーンで消費税ポイント還元とPayPayでの還元をあわせて10%還元になります。
PayPayチャンスを含めて計算すると11.3%還元なので楽天ペイよりもおすすめです。
消費税ポイント還元の対象外店舗の場合はPayPayは2.8%還元なので楽天ペイの5%還元の方がお得になります。
スマホ決済はお得なサービスを店舗に応じて使い分けることでどんどんお得になります。
支払い方法をクレジットカードにしてしまえば、いろいろなスマホ決済を使っても支払い口座をまとめることもできるのでおすすめです。
消費税増税前にお得なスマホ決済はどのサービスなのかをしっかりと見極めて、お得にお買い物しましょう!
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