コンビニで使えるキャッシュレス決済はいろんな種類がありますが、最近便利になってきているのはQRコードで決済できるスマホ決済です。
バーコード決済なんて呼ばれていたりもしますが、財布から現金やクレジットカードを取り出すことなくスマートフォンで支払いを済ませることができるのでとにかくスピーディで手間がかからないことがメリットです。
もちろん、現金払いではないためなにかしらのポイントによる還元も受けることができるので、現金払いよりも確実にメリットがあります。
今回はコンビニで使えるスマートフォンでできるスマホ決済について、コンビニ3大チェーンであるセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンで確認してみます。
セブン-イレブンで使えるスマホ決済
まずはセブン-イレブンで使えるスマホ決済です。
業界No.1のセブン-イレブンがスマホ決済に対して、どのように取り組んでいるのかは気になるところですよね。
セブン-イレブンで使えるスマホ決済は3種類だけ
セブン-イレブンで使うことができるスマホ決済は
- QUICKPay
- Edy ※おサイフケータイで使う場合
- iD
の3種類のみが対応しています。
100億円キャンペーンなどでユーザーを獲得しようとしているPayPayは使うことができません。
ただし、この3つのスマホ決済に他のスマホ決済を対応させることで選択肢を広げることができます。
2019年10月からはほとんどすべてのスマホ決済に対応
2019年7月1日より、セブン-イレブンでもスマホ決済が使えるようになりました。
7pay- PayPay
- LINE Pay
- メルペイ
- Alipay
- WeChat Pay
期待されていた7payは未熟なセキュリティ機能によりサービス開始直後に不正利用トラブルが発生し、わずかに1ヶ月程度でサービス停止というあっけない幕切れでした。
結果として自社ペイサービスは使えなくなり、nanacoの還元率は改悪したままで他社サービスのスマホ決済に対応するという自分で自分の首をガッツリと絞める結果となってしまいました。
PayPayやLINE Payが利用できるようになったほか、iD払いによるスピーディなっ決済が可能なメルペイも利用できます。
さらに、AlipayやWeChatPayも使えるので、中国や韓国からの海外旅行客にとっても嬉しい対応となりました。
2019年10月からはこれらのサービスに加えて、
- 楽天ペイ
- d払い
- ゆうちょPay
- au PAY
も利用可能になります。
ゆうちょPAYやau PAYは正直なところ、サービスはあまり浸透していませんが、au PAYはキャンペーンも打ってがんばっている印象です。
楽天ペイとd払いが使えるようになるのは大きいですね。
PayPay・Kyashの相次ぐ還元率改悪の発表を受けて、現状ではもっとも還元率の高いスマホ決済は楽天ペイになりました。
d払いも還元率は高く、20%還元キャンペーンもしぶとく続けているのでユーザーをどんどん獲得していっているでしょう。
あとはOrigami Payが対応すればほとんどすべてのスマホ決済に対応しているといえそうですね。
Kyashポイント開始で還元率への影響は?Kyashポイントの特徴や注意点まとめLINE PayはQUICKPay経由で使える
LINE Payは2018年11月21日より、QUICKPayに対応しました。
このため、LINE PayはQUICKPayを経由することでセブンイレブンでも使うことができます。
しかし、LINE PayのQUICKPayへの対応はAndroid限定となっているのが残念ですね。
iPhoneユーザーはQUICKPayでLINE Payを使うことはできないんですね…
もちろん、LINE Payカードを持っていれば問題ありませんが、カードを出して支払いしなければいけないのでスマホでのスマホ決済に比べれば利便性が落ちてしまいます。
LINE PayボーナスはLINE Payカードや請求書払い・QUICKPay+に使えない!マイカラープログラム改悪で還元率が悪化します!Edyはおサイフケータイにすることでスマホ決済可能
EdyはFelicaチップを利用して決済する方法です。
ですので、Edyを使う大前提としてFelicaチップが内蔵されている必要があります。
しかし、iPhone7で搭載されたFelicaではEdyには対応していないため、スマホ決済には使うことができません。
つまり、Edyでスマホ決済を使いたい場合はiPhone以外のFelica対応端末である必要となりますので注意してください。
Apple PayはQUICKPayもiDもSuicaも使える
Apple Payの場合はWalletアプリケーションにクレジットカードや電子マネーを登録させて連携させることができるので、
- QUICKPayに対応したクレジットカードをWalletに登録する
- iDに対応したクレジットカードをWalletに登録する
- SuicaをWalletに登録する
これらのカードをそれぞれWalletに登録することでスマホ決済することが可能になります。
Apple Payは超万能すぎて助かりますね。
ただし、交通系電子マネーとしてはSuicaのみの対応となっており、nimocaやSUGOCAは登録することができません。
ここは注意しておいてください。
クレジットカードは基本的には1つのカードに集約してポイント還元を分散させない方が無駄がありませんので、Apple PayのWalletアプリケーションを利用することでうまく対応できそうです。
iPhoneユーザーはLINE PayもEdyも使うことができませんでしたがApple Payを使えばなんでもOKなのでスマホ決済の利便性の恩恵はしっかりと受けることができますね。
nanacoはnanacoモバイルでスマホ決済化できる
交通系電子マネーのSuicaをApple Payでスマホ決済化できるのと同じように、セブンイレブンのオリジナル電子マネーであるnanacoはnanacoモバイルにすることでスマホ決済化が可能です。
還元率を考えればセブンイレブンならnanaco一択といっていいくらいなので、還元率にこだわりたいのであればnanacoモバイルは必須ですね。
セブンイレブンでは独自決済のセブン・ペイを導入予定
セブンイレブンではセブン・ペイというセブンイレブン独自のスマホ決済サービスを2019年中に開始する予定であると発表しています。
スマホ決済として増えてきている、
- PayPay
- LINE Pay
- Apple Pay
などのスマホのスマホ決済には対応していませんが、
- QUICKPay
- iD
と連携させることででPayPayを除くLINE Pay、Apple Payを利用することができていました。
しかし、直接のスマホ決済方法としてセブンイレブン独自のセブン・ペイのサービスを開始することでセブンイレブンとしてもうま味のあるスマホ決済サービスを始めようとしているようです。
まだどんなサービスになるのかは具体的に発表されていませんが、nanacoあたりをうまく活用したサービスになりそうな予感もしますね。
PayPayだけはセブンイレブンでは使うことができないという悲しい結果になりました。
PayPayが使えるコンビニやセブンイレブン独自のセブン・ペイのサービスやはり7payは優遇される?
7payの詳しいサービス内容は明らかになってはいませんが、7payが優遇されることは間違いないでしょう。
今でも「nanacoカードで〇回のお買い上げで1本サービス」といったnanacoカード向けのキャンペーンは数多く開催されています。
そのあたりが7payでもキャンペーン対象になるでしょうし、7payを利用することでキャンペーン内容を把握しやすくなる利点も考えられます。
問題なのは7payに登録するクレジットカードについてセブンカード・プラスが優遇されるのかどうかです。
PayPayであればYahoo!JAPANカード、楽天ペイであれば楽天カードなど、運営会社が独自のクレジットカードを持っている場合は当該クレジットカードが優遇される傾向があります。
そうなるとセブン-イレブンであればセブンカード・プラスがあります。
正直なところ、いくらスマホ決済を利用する上でお得になるからといって、あまりクレジットカードは増やしたくないですよね。
7payについては、可能であればどのクレジットカードを利用しても還元率に差がでないようなサービスであってほしいところです。
ファミリーマートで使えるスマホ決済
続いてファミリーマートで使うことができるスマホ決済について確認してみます。
ファミリーマートはセブンイレブンと比べると対応しているバーコード決済の種類が豊富なのが特徴ですよ。
ファミリーマートで使えるバーコード決済
ファミリーマートではバーコードを用いたスマホ決済、いわゆるバーコード決済に対応しています。
- d払い
- LINE Pay
- PayPay
- 楽天ペイ
日本のサービスである上記4種類のバーコード決済に加えて、
- Alipay
- WeChat Pay
にも対応しています。
AlipayやWeChat Payは中国で普及しているバーコード決済ですのでご存知の方も多いかもしれません。
いまや日本各地のあらゆる場所で中国人観光客の方を見かけるようになりましたし、インバウンド対策として導入しているんでしょうね。
たしかに、ちょっとしたものを購入するのに適しているコンビニでAlipayやWeChat Payを使うことができれば海外旅行客の方にとってはうれしいサービスになるはずです。
【楽天経済圏攻略】楽天ペイ×楽天カード×楽天銀行で還元率最大化する方法自社ペイサービスのファミペイもサービス開始
自社ペイサービスのファミペイのサービスもはじまりました。
ファミペイの還元率は、
- ファミペイの利用:0.5%還元
- Tカードの提示:0.5%還元
- ファミマTカードからのチャージ:0.5%還元
- 合計:1.5%還元
となっており、最大でも1.5%還元と他のスマホ決済と比べると控えめな還元率となっています。
ただし、Tポイントカードの提示やファミペイアプリでの決済でボーナスポイントがもらえたりするため、実際にはもっと高い還元率になります。
公共料金の支払いやクレジットカードは使える?ファミペイはPayPayやLINE Pay・楽天ペイなど他のスマホ決済と比べてお得なのか?バーコード決済以外のスマホ決済も可能
もちろん、ファミリーマートで使うことができるのはバーコード決済だけではありません。
- QUICKPay
- Edy
- iD
- Apple Pay
上記の4つのスマホ決済サービスも使うことができます。
それらに加えて、
- WAON
イオンの電子マネーWAONも使うことができるので、モバイルWAONにしてしまえばスマホ決済化することができます。
WAONはイオンカードセレクトであればオートチャージ機能も付いているのでポイント還元率を高めることができます。
いちいちカードを取り出さずともモバイルWAONにすることでスマホ決済することができるので非常に便利ですよ。
ファミリーマートはスマホ決済が充実しているのでサクッとお支払いを済ませることができますね。
PayPayなどのスマホ決済とWAONのどっちを使うべき?イオングループやミニストップでお得な支払い方法
ローソンで使えるスマホ決済
最後はローソンで使えるスマホ決済について確認していきます。
ファミリーマートもスマホ決済が充実していましたが、ローソンはさらに充実していますよ。
ローソンで使えるバーコード決済
まずはローソンで使えるバーコード決済ですが、
- Alipay
- LINE Pay
- 楽天ペイ
- d払い
- Origami Pay
ほとんどファミリーマートと同じですが、ローソンではOrigami Payも使うことができます。
Origami Payの加盟店舗はまだ多くはありませんが、大手コンビニチェーンで使うことができるのはローソンだけとなっています。
Origami Payユーザーは無意識のうちにローソンを優先的に使ってしまっているかもしれないですね。
ローソンはPayPayにも対応予定
ローソンはすでにPayPayを導入することを発表していますね。
サービス開始は2019年3月26日となっています。
ファミリーマートに負けないバーコード決済の豊富さとなっているローソン。
バーコード決済がますます普及していくことを見越して導入しているんでしょうね。
<2019/3/26 追記>
ローソンでも2019年3月26日よりPayPayの取扱が開始しました。
- ローソン
- ナチュラルローソン
- ローソンストア
など、全国のローソン店舗でPayPayが使えるようになりました。
PayPayが使えるコンビニ一覧Google Payにも対応!ローソンで使えるスマホ決済
もちろん、ローソンでもバーコードを使わないスマホ決済を使うことができます。
- Apple Pay
- Android Pay ※現在はGoogle Pay
- iD
- QUICKPay
- 楽天Edy
ローソンがセブンイレブンやファミリーマートと違うのはGoogle Pay(旧Android Pay)に対応していることです。
Google Payは、
- Suica
- nanaco
- 楽天Edy
- WAON
- QUICKPay
と連携させて使うことができます。
ここで注目したいのがnanacoをGoogle Payに連携させることができることですね。
そう、nanacoはセブンイレブンの電子マネーなのにローソンで使うことができちゃうんです。
ローソンはオリジナルの電子マネーを持っているわけではないので別に損をしているわけではありません。
セブンイレブンとしてはnanacoにチャージしたお金をセブンイレブンで使ってもらうことが目論見ですのでまさかの抜け道かもしれませんが、nanacoを経由して使ってくれるから悪い話ではないんですかね?
Google Payを使うことでnanacoカードをローソンでも使えるようにできるので、いろいろな電子マネーに分散させてしまって管理が面倒…なんて事態を少しでも緩和させることができそうですね。
コンビニで使えるスマホ決済まとめ
今回はコンビニで使うことのできるスマホ決済についてまとめました。
結果として、セブンイレブンはスマホ決済に独自路線で取り組んでいますし、ファミリーマートやローソンはスマホ決済をくまなく拾っていくことでお客さんのニーズを逃がさないようにがんばっているようです。
バーコード決済についてはファミリーマートとローソンが抜きんでている状況ですが、セブンイレブンでもスマホ決済はできるのでサクッと会計を済ませることができます。
決済手段はいろいろとありますが、あれもこれも手を出すのではなく、どれか1つの決済方法に絞って使うことで管理の面倒さをなくし、ポイントを分散させないことが大事なんじゃないかと思います。
よく利用するコンビニでどんなスマホ決済ができるのか参考にしてみてください。
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